企業ブランディングとは？目的・種類・成功事例まで徹底解説！

企業ブランディングの概要・目的とは？

まずは、企業ブランディングの概要と目的をご紹介します。

企業ブランディングの概要

企業ブランディングとは、自社が社内外に向けて共有したい、自社のイメージや価値、理念等を発信する活動を指します。企業ブランディングの対象者は、株主や従業員、顧客や取引先、地域社会など幅広いです。また、主に対象者の視点から発想したコンセプトやベースを基にして、各種施策が考案されます。

企業ブランディングの目的

企業ブランディングの目的は、自社についてのポジティブな印象を、対象者に記憶してもらい定着させることです。また、他社と差別化してもらうための施策とも言えます。例えば、「この会社のサービスなら安心して利用できる」「洗剤はこの会社の商品と決めている」なども、企業ブランディングの成功事例です。

企業ブランディングの種類

企業ブランディングには、以下4つの種類があります。

• インナーブランディング
• アウターブランディング
• サービス・商品ブランディング
• 企業ブランディング

では、次項より各種類の詳細を見ていきましょう。

インナーブランディング

インナーブランディングとは、株主や従業員など社内に向けた、自社のイメージや価値を高め、理念を伝えるための活動です。また、企業の以下などについても、社内全体で理解・共有してもらうことで、より安定した企業活動に繋がります。

• 社会的使命
• 理想像
• 価値観

さらに、従業員の愛社精神が増したり、離職率が減少したり、従業員エンゲージメントが向上したりする可能性も高いでしょう。

アウターブランディング

アウターブランディングとは、顧客や取引先、地域社会など社外に向けて、共有したい自社の良いイメージや価値、理念等を発信する活動です。また、成功すれば以下などの効果を期待できます。

• 企業イメージの向上・定着
• 企業のサービス・商品の信頼性向上
• 競合との差別化
• 人材採用の円滑化

広告だけでなく店舗デザインや社会貢献事業なども、アウターブランディング施策の1つと言えるでしょう。

サービス・商品ブランディング

サービス・商品ブランディングとは、社内外に向けて、自社のサービス・商品の価値やイメージを高めるための活動です。成功すれば競合との差別化が進み、自社のサービスや商品のファンが増えます。

例えば、全ての商品やパッケージのデザインに統一感を持たせるとしましょう。すると、ただ良い商品だと認知されるだけでなく、付加価値としてオシャレでカッコいい商品・企業として認知される可能性も少なくありません。

企業ブランディング

企業ブランディングとは、上記でご紹介した通り、幅広い対象者へ向けた、自社のイメージや価値を高めるための活動です。また、企業の理念や目的を伝える活動なども含みます。成功すれば、企業自体のファンが増え、企業の高感度や信頼度アップにも繋がるでしょう。

企業ブランディング成功にかかせない2つの施策

企業ブランディングを成功させるためには、コーポレートアイデンティティと理念浸透の施策がかかせません。そこで、2つの施策の特徴と企業ブランディングにかかせない理由を、次項よりそれぞれご紹介します。

コーポレートアイデンティティ

コーポレートアイデンティティとは、理念や視覚、行動を統一し、より良い企業活動を目指す企業戦略のことです。また、対象者からの視点ではなく、主に自分たちはどうあるべきかと言う企業側の視点を軸にして各施策を考案します。施策の1例は、ロゴデザインや社員の行動規範、顧客体験の統一化などです。

コーポレートアイデンティティは社内外へ企業の存在価値を伝える際の軸となるため、企業ブランディングにとってもかかせない施策だと言えるでしょう。

理念浸透

理念浸透とは、企業の理念や目的を社内で共有することです。また、それらを共有するための施策を含む場合もあります。理念浸透が成功している企業では、組織の方向性が一致しているため、生産性や企業活動の向上が見込めるでしょう。

企業の理念や目的を社内で共有することは、企業ブランディングを円滑に進めるためにもかかせません。つまり、理念浸透は企業ブランディングを成功させるために必要な施策です。

企業ブランディングの成功事例5つ

ここでは、企業ブランディングの以下成功事例をご紹介します。

• キリンビバレッジ
• セリア
• ヤンマー
• レッドブル
• ニベア

次項より、5つの成功事例の各詳細を見ていきましょう。

キリンビバレッジ

キリンビバレッジは、2021年4月より取り組む「生茶」シリーズの企業ブランディングで成功しています。実際の施策は、100％リサイクルペットボトルの採用やラベルレスの推進です。これらを実施することにより、多くの消費者から、環境に配慮する企業として認知されました。

セリア

セリアは、以下のブランドコンセプトに沿う商品やサービスを提供し、消費者からオシャレでカワイイと言う評価を得ています。

• ブランドコンセプト：「Color the days 日常を彩る。」

100円ショップとしての売上が1位でないにもかかわらず、好きな100円ショップ1位に輝いた、良い企業・商品イメージを定着させたブランディング成功事例です。

ヤンマー

農業機械の開発や提供で知られるヤンマーは、エネルギー等の他事業への展開を広げる中で、次の100年を見据えた企業ブランディングを開始しました。ブランドステートメントの「A SUSTAINABLE FUTURE ─テクノロジーで、新しい豊かさへ。─」を軸に、ブランド及びコーポレートアイデンティティ、商品ブランディングに一貫性を持たせて成功した事例です。

レッドブル

主力製品のエナジードリンクが世界で広く愛されるレッドブルは、1978年にオーストリアで創業し、2005年に日本へ進出を果たしました。企業ブランディング成功の秘訣は、以下のキャッチコピーや言葉を使って若年層をターゲットに絞った宣伝活動です。また、宣伝活動では商品の成分や特徴をほとんどしませんでした。

• 「レッドブル、翼を授ける」
• 「エキサイティングな毎日を過ごす冒険者に翼を授ける」

加えて、若年層向けのスポーツイベントに協賛したり、イベントを開催したりして、従来のターゲット層ではない若年層の支持を得て成功しました。

ニベア

1911年にドイツで創業したニベアは、主力製品のスキンケアクリーム等が人気を集める世界的企業です。愛情を守り続けることを謳ったブランドアイデンティティや商品ブランディングに一貫性を持たせることによって、企業ブランディングに成功しました。ブランドシンボルカラーのミッドナイトブルーを商品パッケージ等に用いた点も、企業・商品の認知度アップの要因です。

この見出しでは、参考サイトとして以下を使用しました。

まとめ

企業ブランディングとは、社内外に向けた自社の良いイメージや価値、理念等を発信する活動です。また、4つの種類があり、対象者に自社への良い印象を記憶・定着させることを目的に活動します。さらに、企業ブランディングの成功を実現するために、ぜひコーポレートアイデンティティと理念浸透の施策も併せて実施してください。また企業ブランディングを推進していくうえで、要件や方針がまだ明確に決まっていない場合は、ブランディングコンサルティング会社からのサポートも検討しましょう。プロからのサポートを受けることで、より洗礼されたブランディング戦略を行う事ができます。

当サイトではブランディングコンサルティング会社を徹底調査し比較しているので、是非そちらも合わせてご覧ください。