インナーブランディングで重要な企業MVVとは?
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MVVの意味をわかりやすく解説!
MVVはミッション・ビジョン・バリューの略語で、日本語では使命・理念・行動指針を意味します。またMVVはそれぞれ別の意味を持っていますが、企業MVVを定める際には相互関係を持って構築されるのが特徴です。
企業MVV策定において、一般的にバリューはビジョンの土台、さらにビジョンはミッションの土台となります。では、次項よりMVVのそれぞれの意味を詳しく見ていきましょう。
ミッション
ミッションとは、企業の存在意義や実現を目指す目的を意味します。わかりやすく言い換えると、ミッションは企業の長期的な活動の判断軸です。
ビジョン
ビジョンとは、企業が目指す理想像を意味します。わかりやすく言うと、ミッションの達成を目指し、企業があるべき姿や状態です。または、ミッションを達成した際の組織の状態とは、どんな状態であるかを想像してみるのも良いでしょう。
バリュー
バリューとは、企業の価値観や価値基準を意味します。わかりやすく言うと、社員がミッションやビジョンを達成するための指針です。
企業MVVを明確にすべき理由とは?
企業MVVを明確にしておいた方が良い理由は、MVVを定めることにより、自社の存在意義や価値観を企業全体で明確に共有できるからです。わかりやすく言うと、企業MVVは企業活動の羅針盤と言えるでしょう。
企業MVVを定めることにより、変化の激しい社会環境の中でも、各社員がMVVを判断軸にして企業活動を行えます。結果、万一壁にぶつかった場合でも、柔軟に対応できるでしょう。その他にも、企業MVVは次項でご紹介する重要な役割を多数担っています。
企業MVVの重要性5つ
企業MVVの主な重要性は、以下5つです。
- 従業員の自社に対する意識・価値観を共有できる
- 企業活動の指針・判断軸となる
- 従業員エンゲージメントの向上に役立つ
- 人材採用基準の1つとなる
- ブランディングが円滑に進められる
では、次項より上記5つの重要性を、それぞれ詳しく見ていきましょう。
従業員の自社に対する意識・価値観を共有できる
企業MVVの策定によって、従業員の自社に対する意識・価値観を共有できるでしょう。わかりやすく言うと、企業mvvを定めれば、企業の基軸ともなる以下の内容を全従業員が理解・共有します。
- ミッション:企業の存在意義や実現を目指す目的
- ビジョン:企業が目指す理想像
- バリュー:企業の価値観や価値基準
一方MVVを定めていない企業では、本来やるべきではない仕事をしたり、各従業員の業務上の判断基準にムラがあったりなど、企業活動が円滑に進まない恐れがあるでしょう。
企業活動の指針・判断軸となる
企業MVVは、企業活動の指針・判断軸となります。全従業員の価値観や目的等に一貫性が生まれるため、企業指針に沿ったスピーディーな決断が可能となるでしょう。また、各従業員の主体性アップも期待できます。結果、生産性や経営効率の向上に繋がるでしょう。
従業員エンゲージメントの向上に役立つ
企業MVVの策定は、従業員エンゲージメントの向上にも役立ちます。なぜなら、企業MVVを定めると、全従業員の会社への理解が深まり、それぞれの業務の意義や目的を理解しやすくなるからです。すると、従業員一人一人の各業務へ対するモチベーションがアップし、業務への取り組み方が主体的になるでしょう。つまり、MVVを定めていない場合よりも、従業員が会社や仕事に誇りを感じながら、前向きな姿勢で仕事に取り組める可能性が高いです。
人材採用基準の1つとなる
企業MVVは人材採用基準の1つとなるでしょう。つまり、採用担当者の価値観等に左右されることなく、MVVを判断基準とした人材採用が実現できます。例えば、自社の価値観に合う人材かどうか、また自社の将来像にマッチする人材かどうかなどです。さらに、社外に向けた企業MVVの浸透に力を入れると、MVVに賛同する人材が集まりやすくなる点もメリットでしょう。
ブランディングが円滑に進められる
企業MVVを定めると、社内だけでなく、社外に向けても自社が目指す理想像や目的、価値観などを伝えやすくなります。また、従業員の価値観の共有により、一貫性のあるブランディング活動が実施できます。
MVVの決め方・手順をわかりやすく解説!
企業MVVの決め方・手順は以下です。
- メンバーの選定
- 各種分析の実施
- ミッションの決定
- ビジョンの決定
- バリューの決定
- MVV浸透のために各種施策の策定・実施
では、次項より各手順をわかりやすく解説していきます。
1.メンバーの選定
国内外問わず、創業者や経営者を中心にしてMVVを策定する企業が多く見られます。そこで、まずは自社の歴史を熟知している創業者や経営者などを中心にして、MVV策定メンバーの選定を行いましょう。その他のメンバーの選定では、顧客や取引先と直接仕事をする営業、採用や教育などに携わる人事などの中から選定するのがおすすめです。
2.各種分析の実施
続いて、MVVの各内容を明確にするため、以下を始めとする各種分析を実施します。
- PEST分析
- 3C分析
PEST分析の結果を基にして、社会に対して自社がどのような課題を解決したいのかなどを明確にしましょう。また、3C分析結果を基に、競合との差別化ポイントや自社が目指す社会に与えたい影響などを洗い出します。
3.ミッションの決定
ミッションの検討では、上記分析等によって導き出した答えを基に、社会に対する自社の使命を検討しましょう。例えば以下などです。
- 何を目指して創業したのか?
- 自社の存在理由は何か?
- 何のために仕事をしているのか?
- 最も優先すべき仕事は何か?
最後に検討結果をまとめて、わかりやすく言語化しましょう。
4.ビジョンの決定
続いて、ミッションの達成で実現する企業の理想像を検討します。加えて、ミッションを達成するために、企業があるべき姿についても検討しましょう。ビジョンを検討する際のポイントは、ミッションと関連性を持たせることです。最後に検討結果をまとめて、ミッションと同様に言語化しましょう。
5.バリューの決定
次のバリューの検討では、以下を始め、ミッションとビジョンの実現のために社員が取るべき行動や価値基準を検討しましょう。
- 何を目指して仕事をするべきか?
- 仕事で大切にするべき価値観は何か?
- 仕事で最優先することは何か?
- 守るべき規範や原則は何か?
最後に検討結果をまとめて、ビジョン・ミッションと同様に言語化します。
6.MVV浸透のための各種施策の策定・実施
MVV策定後には、社員へ浸透させるための各種施策を策定し、実施しましょう。また、MVVを社員へ浸透させた後には、社外への浸透も進めます。社外に向けてのMVVの浸透は、ブランディングにも効果的です。
まとめ
MVVの策定では、企業の存在意義や目的、目指す理想像、企業の価値観や価値基準を検討し、言語化します。MVVが明確になると、自社の価値観や目的等を全従業員で共有できるため、企業活動のさらなる円滑化が望めるでしょう。またMVVの策定は、社内・社外向けに関係なくブランディングにも有効です。ぜひ、自社に即したMVV策定を目指してください。
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